トートバッグ制作記

ちらみんズ☆Cafeの手芸担当(?)らてみっちです。

今回、関西けもケット6に新商品として「トートバッグ」を出したのですが、実はこのトートバックはバッグの縫製から印刷まで完全に自作で行っておりました!
この記事では、その制作過程についてご紹介します。

 

1.設計
イメージ図を兼ねて大まかに設計し、寸法と縫製順を決めていきます。
今回はA4の冊子が十分入るサイズにしました。


ついでに色も付けると雰囲気もチェックできますね!

 

2.生地の購入
今回は綿オックス生地(バニラ色)を使用しました。
綿生地には染色していない自然な風合いのもの(生成色)もありますが、これには綿由来の黒い斑点が入っていて印刷模様に影響を及ぼす可能性があったため、今回は生成色のものは避けつつも生成色に近そうな雰囲気の染色生地を採用しました。
(安く調達できるという理由ネット通販を利用したため、実物がディスプレイ越しに確認した色とは若干違う…なんてこともありましたが、とりあえず問題ないでしょう!)


左側に見える生地が今回使った生地です。
右下の白い生地と比べるとうっすらと色が付いています。

 

3.トートバッグの縫製
型紙を作って裁断し、ひたすら縫製していきます。
今回の綿生地は薄くて伸縮性もあまり無いため扱いやすく、無心でひたすら縫製していました。
布を切り出す際、一点物を作る場合は型紙を使わずとも布の上に直接書いていましたが、単純なものでも複数作るとなると型紙を作っておいたほうが圧倒的に作業スピードを上げられるんですね。身をもって学びました。


ひたすら作業を進めます。家庭科の実習みたいです。

 

4.トートバッグへの絵柄印刷
布に印刷する手段としては、家庭用プリンターで専用用紙に印刷し転写する「アイロンプリント」もありますが、今回は「シルクスクリーン印刷」に挑戦しました!
この印刷方法は絹(シルク)のスクリーンに穴を作り、そこにインクを刷り込むことでスクリーン下の布に転写する方式です。
インターネットで調べたら「メッシュ生地にカッティングシートを貼りスクリーンを作る」という方法もありましたが、今回作る絵柄は細かいので、プリンターで印刷したイラストからスクリーンを作成できる「感光方式」を試しました。

さらに調べを進めたところ「Tシャツくん」というキットがあったので、そのスクリーンを購入。
OHPシートに絵柄を印刷して家の蛍光灯で光を当てると、光の当たった部分が固まります。
この感光作業は必要外の光を当てないように本来気を使うところですが、LED照明は感光が進まないそうなので作業用照明としてとても便利でした。(とはいえ、失敗したくないので念のため部屋はなるべく暗くしていました。)


感光中(なるべく部屋照明の蛍光灯に近づけています。蛍光灯まで1mくらい?)
この条件なら1時間ほどで感光が終わるみたいです。


初めてでもこんなに綺麗にスクリーンが出来るとは!!
この時点で既に気分が上がります。


枠を設置して…


インクを塗り付けて印刷
(連続で印刷もできますが、インクが乾いて目詰まりが起こるので一度に10枚程度が限度でしょうか…)


外すと印刷が仕上がっている!!


全て印刷して乾いたら完成!
想像以上にキレイ!品質も良い!(あくまでも個人的な感想です)

ちなみにアイロンで熱を加えて定着させれば洗濯にも十分耐えるようです。
イベントに持っていく前に自作トートバッグを全て洗濯しましたが、ほとんど品質に変わりありませんでした。

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今回の記事でまとめた各工程についてはインターネット上にも参考になる情報が載っています。
特にシルクスクリーン印刷は初挑戦でしたが、ネットで調べて道具を揃えれば思ったよりも簡単に出来ますので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

以上、トートバッグ制作記でした!

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